昔海外の学校へ通っていた頃、4人ほどのおじさんが学校へやってきた。
雪山に遭難しやむなく仲間の遺体を食した人らで、
その過酷な経験を自分ら高校生に伝えに来たのだ。
残念ながら彼らの話した内容については「遺体となった仲間を食べた」ことしか覚えていない。
自分の語学力は低いし、眠気MAXの高校生時代だったからだ。
ただ、前方に座っていた女子が「食べてしまったんですか?」と尋ね代表者が肯定した際の周りの反応は覚えている。
前方の女子らは泣きじゃくったり鼻をすすったりした。
後方の男子らは同情する表情を浮かべる人より興味無しな反応が多く、がっつり寝落ちしていた人さえいた。
自分はというと、うっすら涙が浮かぶも
泣くまでには至らず引き続き眠気と戦う世界へ戻った。
では!